ドローンを買う前にしっかり知識と技術を学びたい。
ドローンの機体を買ったけど、どこで飛ばしていいかわからない。
会社で導入したいけど、資格取得の費用はなるべく抑えたい。
ドローンスクールで資格を取ろうとしたときにかなり高額な費用がかかります。加えてドローンに関する規制を理解するのが難しいです。
ドローンインストラクターを目指してる私がいろいろな資格を見比べて最も安い方法で野外で堂々と飛ばせるようになりました。「ドローンへの入り口」を探している人に資格取得の一番費用の安い方法をお伝えします。それはこの2つです。
ドローン検定4級&ドローン教習所”基礎技能講習”です。
ドローン検定4級が3,000円(税込)と最安のドローン教習所で受講料66,000円(税込)となり合計69,000(税込)です。某スクールの1/4です。それでは解説していきます。
目次
資格は必要か
「そもそも飛ばすのに資格が必要なの?」という疑問が浮かぶと思います。
答えは要らないです。これについては「【ドローンの話】次の資格は何を取る?|仕事に役立つの?」をご覧ください。
ドローンを飛ばすために「資格」は要らないのですが、飛ばすために「規制の知識」「法律の理解」「操縦技術」は絶対必要です。
例えば日の出を撮影しようと、日の出時間前に機体を目視できる海上のベストポジションでドローンを待機させて日の出の様子を動画で取るとします。これは国土交通省へ承認申請が必要です。なぜかというと”航空法第132条の2の一、日の出から日没までにおいて飛行させること”と、あるからです。
そして、このとき取るべき承認は「夜間飛行」です。「夜間飛行」とは、日没から日の出までの飛行についての承認です。承認を取っていない場合最悪の場合50万円以下の罰金となる可能性もあるのです。
せっかく興味を持ってドローンを飛ばしたいと思ったのでしたら、こういった正しい知識・法律、操縦技術を学びましょう。
ドローン検定|無人航空従事者試験
まずドローン検定4級を取ってください。私はドローン検定3級を取りました。その過程は「【ドローン検定3級資格獲得へ】」をご覧ください。
なぜここで「ドローン検定4級」を取るのかというと、この後に取るドローン教習所「基礎技能講習」(講習料平均85,000円)が16,400円も値引きされるからです。ドローン検定4級の受験料は3,000円ですので、差し引いて13,400円のお得になります。
詳しく説明しますと、「基礎技能講習」の中の座学1が「ドローン検定4級」の内容となり4級以上所有者は免除されます。座学1(4,100円)✕4時限=16,400円となるわけです。もちろん「基礎技能講習」が、当日に4時限なくなるわけですから、体の負担(主に睡魔との闘い)が減るわけです。いいことばかりです。ドローン教習所によっては、所有者限定の講習日もあるようです。
後日「ドローン検定」取るから、座学1免除も相談できるようです。
※この場合、基礎技能講習の終了証明はドローン検定取得後でなければもらえないです。
ドローン検定取るなら3級?4級?
もちろん最安で行くのであれば4級一択です。
ただ、ここで2,500円の差額で3級取得の選択も浮上してきます。その理由を解説します。
購入するテキストは同じ|4級試験範囲が3級試験範囲の約80%
ほとんどの人の場合テキストを購入し学習すると思います。なんと販売しているテキストが同じなのです。そして3級の試験範囲のテキストの中に「3級」「4級」「3級4級」と書いてありますが、正直半分くらい読み進めたときに気が付きました。もちろんテキストも買わずに4級の過去問で行くというのであれば、もちろんそれもアリです。
2級を取るためには3級所持が条件
私は3級を取りました。理由は2級を取るための条件だからです。
どうして2級取るの?と言われるでしょう。それは目標である「ドローンインストラクター」ドローン検定協会の公認指導員を取得するためです。これだけです。
国家資格になった場合、少しでも上位資格を持っていれば免除もあり得る
これについては、私の想像・願望でしかありません。
2022年にドローンの国家資格、免許制度が誕生します。
「【ドローンの話】規制変更?免許制度?仕事は?スクールは? 前編」
詳しくはこちらで触れています。
免許制度になった時に、学科について大きく変わるとは考えにくいです。
その時にドローン資格所持者は免除になるであろう、さらに少しでも上位の資格があった方がいいだろうと思うのです。
ドローンスクールに行くメリット
次にドローンスクールについてです。スクールに行くことのメリットを4点あげました。
国土交通省に申請が必要な10時間操縦経験を第三者立ち合いでできる
飛ばす場所の許可を取るときに、説得力が生まれる
ドローンの先生・ドローンの仲間ができる
高価なドローンに触れることができる
国土交通省に申請が必要な10時間操縦経験を第三者立ち合いでできる
ドローンについて調べたことがある方なら聞いたことあるかもしれませんが、機体重量が200g以上のドローンを野外で飛ばすためには国土交通省に申請する必要がある。そして申請のためには10時間の飛行実績を記載しなくてはなりません。
「スクールに行く=申請のため」と言っても過言ではないです。
そうはいっても国土交通省への申請は自己申告でいいんです。いいのですが、国土交通省の人も人間です。第三者しかもスクールとして申請したものと誰も保証のしない自己申告、どちらを~と言いたいですが、おそらくどちらの申請も通ると思います。
今では司法書士に頼んでやってもらうこともできます。書類は完璧ですから絶対通ります。
問題はこの次なのです。それは後ほど
高価なドローンに触れることができる。
これも魅力的です。私が行ったところは「Mavic Air2」「Mavic Pro」「Mavic mini」の3機種ありました。スクールによっては「Phantom4」も使用しているところもあるようです。どの機種もセンサーやGPSも付いているので、かっこいいし安定感が半端ないです。
スクールの後にドローンを買う場合には、かなりの参考になります。
MavicAir2カッコよかった♪
ドローンの先生・ドローンの仲間ができる。
約2日間ですが先生は先生です。講習が終わっても電話して相談してもいいと思います。いやするべきです。講習中に聞ければ聞くべきですが、例えば私もお問い合わせやTwitterのDMをいただければ、わかる範囲ではお答えしますが、顔の知っている先生の方が安心ですよね。そして同窓生?一緒に学んだ人も相談相手としていいと思います。とは言っても、私は人見知りなので同窓生には連絡先は聞けませんでした。
飛ばす場所の許可を取るときに、説得力が生まれる。
たとえ国土交通省の許可が通っても勝手に飛ばしていい場所は自分の所有地だけです。
自分の山や広い田畑でも持っている人でしたらいいのですが、ほとんどの場合飛ばす場所での許可を取る必要があります。
「海で空撮するから関係ない」という人がいるかもしれませんが、空撮であるならなおさらです。映り込む可能性がある家、ホテルなど何か言われる可能性は0ではありません。
ホテルに宿泊しているお客さんが、従業員に「ドローンが飛んでて撮られてるかもしれない」と言われれば、ホテルの従業員は飛んでくるでしょう。とりあえずやめてくれと言われることは必至です。
事前に連絡しておけば、お客さんがいるから近づくのはやめてくれとか、11時~14時ならいいですよ、と言ってくれるかもしれません。従業員がお客さんに言われたときに「事前に連絡が来ていますのでホテルへの撮影はしていませんのでご安心ください」と、対応できるかもしれません。
こういったときに、「ドローンスクールへの受講しました」と証明書を提示できれば、説得力が生まれます。詳しく知らない人は免許証と勘違いされかねませんが、勘違いしている人にはさせておきましょう。飛行許可を取るのが目的ですからね。
ドローンスクールなぜ高い
とは言っても、ドローンスクールは高額です。
金額については、ここ【ドローンの話】次の資格は何を取る?|仕事に役立つの?
で詳しく言っております。ここでは理由について教えます。
A団体Cスクール:5日間/30万円(申請料・入会金・年会費は別)
B団体Dスクール:3日間/25万円(認定証交付料・更新料は別)
先に行っておきますが、ぼったくりをしてるわけではありません。必要経費であるということは間違いありません。
料金形態の違い
ドローン教習所ではオプション料金の「目視外」「夜間飛行」などが、ほかの団体スクールでは受講料金に含まれている場合があります。
フランチャイズ料金
当然ですが団体の名前を使い教材を使って講習を行うわけですので、フランチャイズは発生します。
その料金についてはお答えできませんが、その料金を生徒さんから回収するのは当たり前の事です。
ドローンの機体
なんと言ってもこれでしょう、仮に10人同時に講習ができるとしましょう。ドローンの機体が何体必要でしょうか。少なく見積もっても15台は必要でしょう。
自分が参加した時もありましたが、生徒の一人が天井に当ててしまいそのまま・・・
加えてバッテリーです。一つのバッテリーで20分飛ぶ機体だとしましょう。
10人を1時間飛行させるとするとギリギリでも30個、2時間で60個。1個当たり1万円~1.5万円です。100万円かかることもあると思います。
その他費用
そして機体全部に保険もかけなくてはいけません。スクールですから保険も高いものになるでしょう。今回のように故障もするでしょう。飛ばすため場所も確保にも費用がかかります。雨の場合も考えているはずです。座学の講義室、フライトシミュレーター、PCも用意しています。
キリがないですが、よほど生徒さんが多くない限り運営するのは大変な費用がかかると思います。
ドローン検定|基礎技能講習の受講
ドローン検定4級を取得した後はドローン教習所の基礎技能講習を受けてください。
いよいよ実技講習です。私が実際に基礎技能講習を受けた様子は別記事になっています。
ドローン初心者が人気資格の【ドローン教習所|基礎技能講習】に行ってきました。
応用技能講習「目視外」
基礎技能講習受講後に、応用技能講習「目視外」の講習も受けました。もちろんオプションですので別料金です。「タイトルと趣旨が違うじゃねーか」と怒られそうですが、言いたいことはそこではありません。
【ドローンスクールに行くメリット】の「国土交通省に申請が必要な10時間操縦経験を第三者立ち合いでできる」の記事で後ほど、と言っていた部分です。
今回私が受けた「目視外」ですが、スクールに行くことなく国土交通省承認を取るのは難しいです。仮に取れたとしても、ある程度の制限が発生するでしょう。
「目視外」を例にした場合、目視外の練習はどう行いますか?野外での飛行は承認が必要なのですから室内での練習となります。その練習を国土交通省の方はどう判断するかというと、自己申告ですか…承認はするけど一人じゃ危ないから「補助員を付けること」とされるはずです。そこでスクールに行くことのメリットが出てきます。
別料金だが、承認申請の必要な飛行方法の講習が受けられる。
私はセットで取得しましたが、スクールの方が許可承認の拡張性が出てくる、という意味です。
目視外の定義
ちなみに「目視外」の定義はいろいろ言われていますが、
機体から目を離した・見失った瞬間
飛行中にスマホ・タブレットなどの端末を見た瞬間
機体が目視可能でも、ヘディング(前方向)がわからなくなった時
と、かなり厳しいです。
もちろん最安を行く方は、スルーしてください。
空撮など飛行の幅を広げるのであれば、取得しても損はないと思います。
東講師
今回お世話になりました。東(あずま)講師です。
関西の方で少し関西弁ですが、大変聞き取りやすくわかりやすく楽しい講習でした。ありがとうございました。
写真掲載の許可はいただきました。
感謝を込めてリンクを張っておきます。
ドローン教習所 ドローン航空学校大阪校
ドローン初心者に必要な資格を最も安く取る方法|まとめ
野外でドローンを飛ばしたいと思ったら、まずこの方法で資格を取ってください。
正しい知識と技術が覚えられるはずです。後のことは飛ばしながら考えていきましょう。
ちなみに私は結局、ドローン検定3級&基礎技能講習&応用技能講習「目視外」を取得しました。
2021年1月1日にこのブログと同時に勉強を始めたので約2カ月でここまで来ました。
かかった費用が、5,500円(3級)+69,800円(基礎技能講習)+34,800円(応用技能講習「目視外」)=110,100円でした。
私はインストラクターに向けての準備でもあるためこの金額でしたが、飛ばすだけでしたら、
ドローン検定4級&ドローン教習所”基礎技能講習”でよいのです。
どうか、楽しいドローン生活になりますように。
ここまで読んでいただいてありがとうございました。
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